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ハイエンド・オカルト・アクセサリー「Ground Control GC3」


 

オーディオのデジタル化によって発生する「高周波ノイズ」を取り除くと・・・

COMPUTER AUDIO DESIN 社の CAD GC3 Ground Contyol(グランド・コントロール)

 
昭和生まれの方ならたぶんご存知の、80年代にブームになった「風水」。今でも黄色い財布がいいとか、玄関に置いてはいけないものとか、気にしてらっしゃる方もいるようです。その立役者としてマスコミを賑わしていた「Dr. コパ」さん。現在では競馬の馬主として有名になっておられる。牧場や購入する若馬、騎手の勝負服などにも「風水」を活かして、これまでにそれほど高額でない数百頭の持ち馬で、賞金総額20億円の実績を上げておられるそうだ。馬主でちゃんと収支がプラスになっている人はそんなにいないらしいので、「風水」の実績といえるのかもしれません。「オカルトまがい」と一笑に付してしまうこともできますが、「鰯の頭も信心から」というように、科学的でないものでも信じれば救われるのかもしれません。飲み薬もプラセボという偽薬で病気が快癒してしまうことがあるといいます。
 

オーディオの世界はデジタル全盛の時代に入って、アナログ全盛のころにオーディオ雑誌を賑わせていた「オカルト」な怪しい製品はなくなっていくかと思いきや、アナログ時代以上にいっそう「オカルト」な製品が誕生しています。デジタル伝送には、アナログにはない様々なノイズの悪影響があるようなのです。誤解のないように定義しておきますが、 このサイトでいう「オカルト」とは、中身がなんだか分からない製品、謳っている効果の科学的根拠が開示されていない製品のことです。そんなことをいうと「ケーブルによって音が変わる」も「オカルト」になってしまいそうですが、ケーブルに関しては内部構造や素材は開示されていますし、最近では被覆の素材による電磁誘導の影響とか、いろいろと分かってきたこともあるようです。ま、科学で証明できないのに効果があるというのは、音の善し悪しの基準が常に主観でしかないからなのかもしれません。

超ハイエンドオーディを扱っているステラ(Stella Inc.)から「ご自宅試聴キャンペーン」のDMが届きました。すでに導入している TRINNOV Audioのチャンネルディバイダ MAGNITUDE 32-88の、2チャンネルバージョン  ST2 HiFiと、 STROMTANKのバッテリー駆動クリーン電源  S2500、そして今回試聴したComputer Audio Designの CAD GC1グランド・コントロールの3機種の試聴案内。

猛暑がちょっとだけ落ち着いた晩夏の午後、ステラの社長橋隅氏が持参したのは CAD グランド・コントロールの小型バージョン CAD GC1。表面にCADのロゴマーク、背面に小さな2つの接続端子が見えるだけの 文字どおりのブラックボックスだ。 CAD グランド・コントロール  GC1はパッシブで電源ケーブルは必要ない。
背面の端子に接続した専用のケーブルを、ネットワークプレーヤー icat.inc AVC-E73L-4Kの空いているRCA端子に接続して音出し。DACは CORD DAVE、ソフトは Roon+HQPlayerだ。誰でもが聴いたことがあるはずの「SOMTHIN' ELSE」の一曲目ATUMN LEAVESの試聴で、ぶっとんでしまった。最近、やっとまとまりつつあるデジタル音源の音だったのだが、レコード再生の音のような「感動」が薄いのが最大の問題だった。それが、この電源も不用な GC1を信号ラインではない所へ接続しただけなのに、音が出た瞬間にその違いが分かってしまったのです。思わず「ヤバいもの聴いちゃったな〜」とつぶやきながら隣の橋隅氏の横顔を覗くと、あたり前のような表情で「良くなりましたね」。社長が帰られてすぐに、接続端子が6個付いている GC3を注文してしまいました。
中身もオカルト、価格もオカルト。ハイエンド・オカルト製品の極み。以下、GCグランド・コントロールのパンフレットの説明文コピペ。
 
「デジタル回路を持つオーディオ機器、音源として使用されるPC、スイッチング電源を使用しているオーディオ製品など、現代オーディオ製品の多くは 高周波ノイズを発生しており、この高周波ノイズがオーディオ回路に悪影響を与え音質を劣化させる大きな原因となっています。(途中略)
GCの内部は電子・航空業界でも採用されている、電気エネルギーを熱に変換させる機能性材料で満たされており、広範囲な高周波エネルギーを除去します。電子の運動エネルギーがGC内で熱に変換されることでGCの内部インピーダンスは完全に低く保たれており、シグナルグラウンドからのノイズ成分が効果的に吸収されます。(以下略)」
 
もしかして理系の方には理解できるのかもしれませんが、当方にはまるでチンプンカンプン。「機能性材料」とタイプしようとして「きのせい」と打ち込んだくらい。しかし、この GC3によるデジタル音源の音質改善効果は、これまでに使用してきたアクセサリー機器の効果・変化をはるかに超えるものでした。
低音がどうとか高音がとか、そういう断片的なことではなく、レコード鑑賞では味わえていた、音楽を聴いたときの感動の濃度が濃くなったといいますか。このオカルト価格を凌駕するほどの音の改善が確かにあります。使用しているデジタルチャンネルデバイダー magnitudeにも専用のケーブルをUSBに差し込んだことで、デジタル音源だけでなく、レコード再生にも良い効果が得られたのはさらに嬉しい効果でした。
だたし、 専用接続ケーブルの価格もオカルトである。
 
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